Global Act部では一年を通して県内4ヶ所で雨水を採取してその雨水のpHの 値から黄砂について調査しました。

『雨水調査結果』
fig.a-1 県内4ヶ所で採取した雨水のpHの変化

『このグラフから分かること』
 ・pH値は年間を通して同じ値ではなく、 約pH3.5〜7.5の間で変化していることが分かりました。
 ・pHの変化の傾向としては、3月の上旬〜5月の下旬にかけての pH値が平均的に高いことが分かりました。

考察・1 平成13年3月2日〜9日にかけて採取した雨水のpH値が一番高くなりました。
黄砂?!
この期間に本当に黄砂が降ったのでしょうか?

そこで、 気象台のデータを調べてみました。
 →平成13年に黄砂が観測された日…3月6,7,21,22日でした。
雨水のpH値の高かった、平成13年3月2〜9日、16〜23日と一致しています。

fig.a-2 黄砂観測日と照らし合わせると

考察・2 その他にpH値が高くなった平成13年5月11〜18日には黄砂は降らなかったのでしょうか?
 降っていたとしたらどうして観測されなかったのでしょうか?

 気象台では、気象予報士が「天気図」や「近隣の県(特に西側の)気象台で黄砂が 観測されているか」等を参考にして目測で黄砂が降っているかを判断しています。

  また、気象台では上記より黄砂が観測された場合でも、水平視程10km以上のときは「黄砂が 降った」とは報じていません。

考察・3 もし、予測通りなら、この場合の黄砂はどのようにして判断できるでしょうか?

<予想>  1.気象台では以下の場合、黄砂観測不可能であり、下記の条件に当てはまったため。
      ・雨または雪が降っている時     ・夜だけに降った時

 2.黄砂が微細で目測不能であったため。

考察・4 本当に黄砂は酸性雨を中和しpHの値を高くする原因となっているのでしょうか?

 ホームページでは次のような実験結果が紹介されていました。

『黄砂エアロゾルによる酸性雨中和機構
 人口エアロゾル(CJ-2)とつくば市で捕集した降水(pH5.0)を使って、黄砂エアロゾルの 酸性雨中和実験を行った。10mmの降雨中に1g/uが取り込まれたとするとpH7.4にまであがることが 検証された。

国立環境研究所 開発途上国環境技術共同研究
大気エアロゾルの計測手法とその環境影響評価手法に関する研究より』

この実験結果より、pHの値が高くなった場合、『黄砂が降った』と判断できると考えられます。

よってこれからの調査活動の展開としては、雨水の成分も測定し、雨水と黄砂の関係を調べて いきたいと思います。

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Last Update 2002.04.03